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雪が3メートル積もることもある豪雪地「秋山郷」。「雪」は、この山深い集落を街から孤立させる脅威であると同時に、人々の暮らしを支え自然を潤す強い味方でもあります。
住民は、「雪」で現れる道を使い、「山」から必要なものを得て生活しています。
それは、自然を敬い、雪や山の恵みを最大限に活用する「技(わざ)」・「知恵」・「文化」が現代まで大切に受け継がれているからこそ。
本セミナーでは、マタギ・研究者らが自然と共に生きる術(すべ)を解き明かします。
【秋山郷とは】
長野県栄村と新潟県津南町を流れる中津川渓谷に点在する集落で、日本の秘境100選に選ばれています。
高い山に囲まれたこの渓谷の郷では、厳くも豊かな自然と共に生きるための生活文化が現代まで大切に受け継がれてきました。また、マタギと呼ばれる狩猟民たちが、昔からの儀礼や作法を守り、集団で熊猟などを行いながら、山への信仰を強く持ち暮らしている地域です。
【「秘境に生きる」セミナーの概要】
1.開催日 令和6年11月24日(日)
2.時 間 12:00~14:00(開場11:30)
3.セミナー 秘境「秋山郷」の紹介
〔講師〕
福原とも子 氏(栄村役場秋山郷総合センター「とねんぼ」)
福原和人 氏(小赤沢民宿出口屋・マタギ)
白水智 氏(中央学院大学 教授・生涯学習センター長)
4.定 員 24名(予約制、先着順受付)
5.参加費 3,000円(地元食材を使ったお料理・ドリンク付き)
6.お問い合わせ 栄村役場 商工観光課 TEL0269-87-3355
7.主催者 長野県北信地域振興局、栄村
神奈川県生まれ。これまで日本史の中では後進的な生活を営む地域と考えられ、注目されてこなかった山村地域の生活文化や支配のあり方に興味をもち、研究している。秋山郷には25年ほど調査に通い、江戸時代の古文書を中心に山村の実態を調べ、その知恵や技術の高さ、そして山の豊かさに大きな刺激を受けてきた。著作に『知られざる日本-山村の語る歴史世界-』『古文書はいかに歴史を描くのか-フィールドワークがつなぐ過去と未来-』(ともにNHKブックス)、『山村は災害をどう乗り越えてきたか』(小さ子社)など。
長野県栄村秋山郷生まれ秋山郷育ち、六代目の現役マタギ。ご先祖は、マタギの本場である秋田の阿仁出身。秋山郷にやって来て、そのまま住み着いたとのこと。「獲物は山の神様からの授かりもの」という感謝の気持ちを大切にし、掟を守りながら狩猟に出かけている。また、日本百名山である苗場山の登山ガイドのほか、かつては村の村議会議員の議長を務めるなど、地域の振興活動に積極的に取り組まれている。経営している民宿「出口屋」のキャッチフレーズは、「クマの話とおいしい水」。「出口屋」の名の由来は、敷地内に大きな泉(水の出口)があるから。
長野県栄村秋山郷生まれ秋山郷育ち。聴覚障害の母を持つこともあり、お婆ちゃん子にて方言が強い。幼い頃から年齢問わず秋山の方々と接し、色々と教えを請い見聞きしてきたことから、「地元にて自分でも役に立てることを。」と思い結婚後3人の子育てをしながら、「げたばきヘルパー」と掛け持ちで、観光案内所に勤務し、その後秋山郷観光協会事務員を経て、現職。研究者をはじめ、秋山と関係を持つ人にとって頼れる存在となっている。